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労働情報連載エッセイ①有期雇用を止めたいなら私たちが立ち上がろう!

 現在、大阪全労協青年部は、労働情報の「連載 若者が変える 若者と考える」を組合員持ち回りで執筆しています。これから、掲載された組合員のエッセイを紹介していきます。

【有期雇用を止めたいなら私たちが立ち上がろう!】

闘うことをはなから諦めている人は、闘うと決断した人をバカにするな
自分と同じ場所に引きずり降ろすな、自分と同じように諦めさせるな
批判や説教や「心配」と称した忠告をする前に、
まずはその人の闘いを静かに見つめろ
そして、何か言いたくなる自分の心と向き合え

 有期雇用を理由とする雇止め解雇撤廃を求め、労働組合に加入してもうすぐ4年。最近、初めて、私と同じ問題を抱えた大学の非正規職員が組合に加入した。来年3月で雇止めになるというその組合員は、同じ立場の同僚たちに「組合に入って闘おう」と誘ったが、「勝てるわけがない」「矢面に立つ覚悟があるのか」と言われたと言う。それを聞き、冒頭の言葉が心に浮かんだ。


 闘うと決断して今に至るまで、私も、多くの人から批判、説教、忠告、中傷、八つ当たり、諦めへと誘導する言葉を受けた。

 バブル絶頂期に大手企業に就職した姉からは「雇止めが嫌なら、最初からそこに就職しなければ良い。今更文句を言うのはおかしい」と言われた。私が目指した障がい学生支援コーディネーターという仕事は、滅多に募集もなければ、そのほとんどが有期雇用なのだから選択肢などないのだけど。

 HIV/AIDSに関する啓発活動に携わっていたレズビアンの友人には「あなたの言っていることは100%正しい。でも絶対に勝てない」と言われた。彼女が抱えてきた行き場のない無力感は理解出来るが、その無力感を伝染させられるのは迷惑だ。

 有期雇用で働く他大学のコーディネーターからは、「労働運動を持ち込まないで」と言われた。有期雇用である限り、障がい学生支援の発展には限界がある。私は一貫してそう思っている。

 相談した職場の上司からは「労組に入って闘うより、次の仕事を探した方があなたのため」と言われた。大人の処世術としては賢いが、実につまらん!

 団交の時、使用者側は「有期雇用は自己責任だ」と言い放った。この言葉を、私は一生忘れない。

 極めつけは、再審査を申立てた中労委での出来事。初回調査の日、労働者委員から開口一番「この手の争議は新幹線代の方がもったいない」と言われた。よりによって労働者委員が、はなから「有期雇用に勝ち目なし」という姿勢で臨んでいるのだから絶望的だ。そして結果は全面棄却。


 闘う私を前に、皆が何かを言いたくなる。それは私の問題ではなく、その人自身の問題だということに気づいていない。言われるたびに、ひどく落ち込み、一人泣き、その屈辱を闘う原動力に変えてきた。しかし労働組合だけは「有期雇用をおかしいと感じる、あなたの直感を信じなさい」と言い続けてくれた。その言葉で、私は気持ちを偽らずに生きる健康を取り戻せた。労働組合の可能性を信じるのは、この体験があるからだ。


 来年4月から施行される労働契約法は、予め5年以下の上限を設けられた有期雇用労働者には何のメリットもない棄民政策だ。この現実を私たち自身が直視しよう。自ら立ち上がらずして、国や法律、裁判所や労働委員会、そして正規労働者が変わる訳がない。労働運動の魅力は、運動によって法律を超えた条件を勝ち取れる可能性があることだ。悪法である労働契約法も、労働運動にかかれば逆転のチャンスはある。だから最初から諦めるな。有期雇用労働者の人権を守る道があるとすれば、労働組合に入り、仲間と連帯し、実力で雇用を勝ち取っていくこと。これが3年9ヶ月闘った私の確信だ。

(労働情報852号 2012年12月1日発行)


【プロフィール】
大椿裕子(おおつばきゆうこ)大阪教育合同労働組合執行委員。大阪全労協青年部。2010年3月末、有期雇用を理由に関西学院大学を雇止め解雇。3年9ヶ月に及ぶ争議の末、中労委再審査全面棄却。争議中支えられたモノ、組合、同居人、クレイジーケンバンド!

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